投稿

9月, 2022の投稿を表示しています

1:44

イメージ
  #9910 という番号があります。ちょっと調べたら出てくるのにいままで億劫で調べなかった。 夜中に散歩していて、あのあたりには猫が多いと知っていた、最近はタヌキもいるような気がしていた。 9910 に電話をすると機械の声が案内をする。 3 を押したけどうまく行かなくて、もう一度かけ直した。すると穏やかな声の男の人が出て、きかれるまま住所や車線を伝えた。都合よく住所の書いてある建物があった。猫か、たぬきか、わからないんですけど と言った。わかりました、こんな時間ですので、回収は明日になります、と言っていた。踏み込んだことはなにも言わなかった。名前と、電話番号を伝えた。電話をしている時、後ろから人が来ていた。 猫かたぬきに手をあわせたけど、どっちかもわかってない人間にされても、って思うかもしれないなと思った。でもそうするしかなかった。緊張したので、電話をきったあと、おかしいけど少しほっとして、それでも自分の中にはやっぱり他人がいるんだなと思って、少し混乱した、この感情はまるで芸術だなと思った。デザインなんかやめたくなった。ちょうど今日からキンモクセイの匂いがしていて、なにか混ざったような気がしたけど、ほかの匂いはわからなかった。