3月の日記
虹色の大きな看板に、夢のたい焼き屋さんと書いてあって、カスタードとか、チョコとか、見たことない味もあった。車で通った時にそれを見つけて、それがどうしても食べたくて、小学生にとっては家から結構遠かったし、知らない道だったけど、放課後、友達と頑張って、夕方のたぶん秋の暗い道を歩いていくことになった。友達は遠くの場所にくわしかった。前にビデオ屋があったあたりのはず。記憶の中では暗闇の中にたい焼き屋さんがぽつんと浮かんでいるような感じだった。それで、せっかく着いたのにお金が足りなかった。そんなに高いたい焼きじゃないだろうに、どうしてそれくらいちゃんと確認してこなかったんだろうか、友達に貸してもらって、友達と半分ずつ食べたような気がする。友達はサッカー選手になって、僕は27歳になりました。おめでとうございます。
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