消えた3時間?

 がっかりかもしれませんがタイムリープ的な話ではありません。がっかりしないでください。

前の仕事をやめて一ヶ月くらい経った。子供に絵を教えるバイト。教えるというか、結果的には遊んでただけだけど。

内容はともかく、場所がとにかく遠かった。車で片道1時間半、特にそこに行かなきゃ行けないこともなかったのに、成り行きでそうなった。おかげで運転も大分慣れた。


田舎の街なんだけど、田舎っていう言葉もなんか違くて、遠くの街っていう感じ。

子供がいるんだから住んでる人がいるわけだし、一応駅からも近いから、コンビニとかブックオフとか色々あるんだけど、あのあたりはなんとなく世の中から離れていて、他の世界と時間の流れが違っていて、昼は白っぽくて広くて、光が澄んでいたような感じがする。街自体が思い出みたいでふわふわしている。あと駐車場がやたらと広い。

仕事は昼からのはずなんだけど、なぜか夜の景色を思い出すことが多い。


通っていたのはちょうど一年くらいだった。毎日通った時期もあれば、週に一度の時期もあった。大まかにいえば前半は受験生を受け持っていて、後半は子どもだった。

いつまでここにいるんだろう、こんなところにいていいんだろうかと毎日少しずつ不安だった。受験生を教えているときは暇な時間がたくさんあったから、仕事をしたり、早めにきて映画を見たり、バッティングセンターに行ったり、好きに過ごしていた。一度だけ布団を持って行って泊まってみたけど、余計に疲れる感じがしてやめた。

基本的に受験生の授業が始まるのは夕方からなので、やっぱり多くの時間は夜だったんだと思う。

その時はそんなに思ってなかったけど、今思うとその時に流れていた時間は独特で、さみしい気持ちでいろんなことを考えていた。けどなんとなくなつかしく、かわいそうだけどかわいい思い出だと思う。

自分のことかわいそうっていうのは別に悪くないのかもしれないと最近思った。


こんなこと言ったらだめかもしれないけど

本当は戻ってずっと子供たちと遊んでいたい、なんでわざわざ疲れるために東京に行くんだろう、映画みて、野球みて、子供と遊んで、おれはほかになんにもいらないのかもしれない。

大人といると疲れるけど子供といると回復する。疲れるけど。




コメント

このブログの人気の投稿

スーパースノーボーダー

ダークリスト

ホットクール