リバーサイドフィッシュ
スカイツリーの近くに住んでいる。夜おそくに歩いていて、近所にスカイツリーが綺麗にみえる、広くて大きな静かな場所を見つけた。
ちょうどいいベンチがあって、目のまえには川があって、たまに魚がはねる。川原に立っている柱がスカイツリーより大きく見えることが不思議に感じてくる。
中学生のときにスカイツリーができて、すぐの頃に、なにかよくわからないけど大人の集まりで、家族で見に行った。小さい頃はそういうのがよくあった。父親はギックリ腰で不参加だったらしい。
スカイツリーの下のショッピングモールみたいなところで、母はその集まりのよく知らないおじさんに話しかけられて、つかまってしまい、子供3人で、店の中をうろうろしていた。黄色いtシャツを買った。小さいスカイツリーとか、お土産が色々売っていた。
あまりにも急に建って、なんとなく心を許すことのできない建物だなと思っていたけど、近くに住んでいて最近少し慣れてきた。
晴れてる日に川原に出てきて、スカイツリーが見えると、何もないよりはいい感じがして、少しうれしい、毎日歳をとってやさしくなくなっているなかで、少し戻る気がする。
座ってたら体が冷えてきた、スカイツリーの光り方も地味になった、12時を過ぎると暗くなるのかもしれない。10月はずっと忙しかった。仕事をしていて大切な日曜日が終わってしまった。最初は自転車で出かけようかと思ったけど、思ったより風が冷たかったから、家の周りを一周して、歩きにした。音楽を最大で聴いていても、そんな感じがしなかった。魚は結構はねる。
つづく
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