ひこうき
もちろんいますぐ死にたいわけじゃないんだけど、飛行機に乗っているとそういうことを考えてしまう。冬に北海道に行く時はスノボがやりたいという強い希望があるので、今はできれば死にたくないなと思うけど、夏はそんなに強い目的を持っていくわけではないので、なんとなく冬に比べたらそういう気持ちが薄い気がする、いま飛行機に乗っている人たちみんなの気持ちがたまたまぼんやりしていて、希望が薄かったら、みんなでこのままどこかへ消えてってしまうんじゃないかとかそういうことを考える、いや、そんなことよりも前に考えなくてはいけないことがあります。
今日は朝が早かったにも関わらず、無事に時間通り空港に着いて荷物も預けて、保安検査場もくぐっていたのに、椅子に座ってぼんやりしていたら、気づいたら最後の1人になっていて、(たぶん)自分のせいで飛行機が少し遅れた。
ぼんやりしてたと言っても、ときどき表示をチェックしていたし、もう時間が近いのに案内されないなんて不思議だなと思いながら、だけどやっぱり空港はこれだなと思いながら、カツサンドを食べたりしていた。遅れていいと思っていたわけではないです。
カツサンドを買うのにも、前に並んでいたおじさんがセルフレジにかなり手こずっていて、どうなっているのかとみんなにのぞきこまれ、手を貸されるかどうか、ギリギリのところで無事1人で乗り切っていた。
テレビでは昨日ホームランを打った村上の映像が流れていて、もう何度も見たけど、飽きずに見ていた。
そのテレビは壊れていて、映像が画面に収まっていなくて上下左右がはみ出している、そんなのは初めて見た。村上も少し切れていた。映像的に。
しかし今思うとおじさんもテレビのことも笑えないまぬけさだ。飛行機の入り口には、かわいいクマの絵と、すてきなたびを、という言葉がひらがなで書いてあって、かわいいなとか思っていたけど、そのあと放送で、この飛行機は遅れています、というアナウンスがあり、はっと申し訳ない気持ちになった。とはいえ5分くらいだったと思うので、今日は申し訳ない気持ちで5分くらいなにもせずじっとしている時間を作ろうと思います。すてきななつやすみを。
(順番が前後しています)
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