飛行機をのがすまで 後編

 最近のカプセルホテルは安いし清潔なのでたのしい。早めについて、早起きの恐怖に怯えながらもごろごろしていた。早起きは恐怖に近い。小学生の頃から苦手で、学校はほぼ毎日のように遅刻していた。家庭訪問で先生が家にきた時に、先生がこの家にも時計があるんですねと言ったのをうちの親はいつまでもおもしろい話として自慢し続けている。

これでもし寝坊したら飛行機を一度に二本も逃してしまうことになってしまう、正月からそんなことあっていいのかと思いつつ、ゾンビの映画を見たりしていた。

で、どうなることかと思いきや、スッキリではないもののなんとかちょうどいいくらいに起きた。カプセルホテルなので朝早くに近くを誰かが通る音が聞こえて、それでなんとなく目が覚めた。誰だかわからないけど感謝しなくてはいけない。ありがとう。

正月といえど今年もうこれ以上早く起きることはないんじゃないかくらい早く起きたので、いざ目が冴えてくると、だんだん優越感みたいなものに変わってくる。思い返せば小学生の時も、一年に一回くらい奇跡のように早く目が覚める日があって、その日は誰よりも早く学校へ行って誰もいない教室で優越感に浸って満足していたりした。

それできょうはせっかくだから朝マックでも食べちゃおうかななんて思っていたのに手続きを済ませたら意外とギリギリになってしまった。

ギリギリというのはマックが食べられるかどうかのギリギリで、普通に向かえば間に合う。

でももう口がマックになってしまっているので、仕方なくマックへ向かいました。

しかしこれでまた遅れてしまったら空港の人も、この人は新幹線が遅れたと言っているけど本当は昨日もこんな感じでダラダラしていただけなんじゃないかと思われてしまうのがおそろしく、ここはなんとか急いで食べねばと思い、間に合うことができました。他の飛行機では今日も時間にルーズな人の名前が呼ばれたりしていたけど、自分が乗る帯広行きの飛行機はわりと時間前にちゃんとみんな揃っていて、自分が最後にならなくてよかったと心から安心した。

まあそんなに大した事件でもないんですけど、時間があったので暇つぶしに書きました。


追記 飛行機をおりて歩いている途中で、虫歯ができたことに気づいてしまったり、帰りは終電逃したり、今年の悪運はまだおわらない、、


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